2015-08
歯周病と女性ホルモン
☆歯周病と女性ホルモン☆
歯周病には、女性ホルモンの影響が深く関係していることが最近の研究でわかってきました。
歯周病は女性特有の病気というわけでは必ずしもありませんが、男性よりも女性に多く見られます。
女性ホルモンの分泌が増加することによって、歯肉の血液量が増えて刺激に対して過敏になり、その結果、歯肉が痛みを伴って出血したり、赤く腫れたりします。
歯肉炎を起こしている部分は、歯周病菌に感染しやすいため、気がつかないうちに歯周病へと進行してしまうことも少なくありません。
☆歯周病が悪化しやすい時期☆
ホルモンバランスが大きく変化する時期は、女性が歯周病になりやすく悪化しやすいので注意が必要です。
思春期の初潮を迎える時期や、月経のたびに、口臭が気になったり歯肉炎を起こしたりする場合があります。
また妊娠中は、虫歯や妊娠性歯周病などの口の中のトラブルが増えます。
つわりがあると、お口の中を衛生的に保つことができないため、お口の中が酸性になりやすい状態になり歯周病や歯周病が悪化しやすいのです。
そして更年期になると、体調の変化がみられストレスが重なる苦痛の多い時期になります。
骨粗鬆症や更年期障害の治療に主に使われるエストロゲンは、女性ホルモンの一種なので歯周病に影響を与える可能性があります。
どの時期でも急に歯周病が発症するわけではありませんので、常日頃のケアの積み重ねと定期検診が歯を守るためにはとても大切なのです。
2015-08-29 | Posted in デンタルニュース | Comments Closed