2015-11
歯はいつ磨くか
だんだん寒くなってきましたね。早いもので今年もまもなく終わりに近づいています。
外へ行くと、イルミネーションが光り輝きく季節になりました。
街も店頭も赤・緑・金色のクリスマスカラーの華やかな飾りが並んでいてウキウキしますね。
誰もが慌ただしくなる時期ですが、忙しい中でも毎日の歯のお手入れの時間はお忘れないようにお願いします。
年末・年始は多くの医療機関が休診になるため、12月の早いうちに歯科検診を受ける計画を立てて、安心して楽しいクリスマスやお正月を過ごしましょう。
☆歯磨きはいつ磨くか
あなたは1日に何回、歯を磨いていますか?そして、どのタイミングでいつ歯磨きしますか?
「私は歯磨きなんかしません!」と答える方はまさかいませんよね?
みなさんそれぞれの生活リズムによっても変わりますが、お昼は外食だったり仕事で忙しかったりする事もあるため、歯磨きは朝と夜の 2 回という人が多いようです。(接客業の方は、歯の汚れや食べかすと口臭を取り除くために、昼食後ももちろん歯磨きが必須だと思います)
「食後3分以内に3分間、1日3回歯を磨く」というのを聞いたことがありませんか?これを完璧に実践するのはなかなか難しいですね。
歯周病菌などを増やさないようにするためには、1日の中で特に夜寝る前の歯磨きは重要になります。
私たち人間は夜になると眠りますが、口の中にいる細菌は眠りません。
洗浄作用と口の中を中性に保つ力のある唾液も人間が寝ている間は分泌が低下します。
食べかすや歯垢がお口の中に残っていれば、細菌のエサになりどんどん増殖します。
夜寝る前の歯磨きをした方が良い事をわかっていても、疲れや眠気が勝ってしまい面倒になったり、冬場は洗面所が寒くて眠気が覚めてしまうから億劫になるなど、「手抜きで雑な歯磨きになる誘惑」や「歯磨きをしたくない誘惑」がいっぱいですね。
誘惑に負けずに、毎日の歯磨きとセルフケアを心がけましょう。
☆歯磨きの目的
歯磨きをする目的を考えたことがありますか?
一言で言ってしまうと「口の中を清潔にするため」ですね。
歯周病や虫歯の原因となるプラーク(歯垢)をためすぎると、歯ブラシでは取れないタータ(歯石)になってしまうので、その前に歯垢を歯磨きで取り除くの事が目的です。
毎日の生活で考えてみると、食後の歯磨きは主に食べ残しを取り除くためですし、寝る直前の歯磨きは、歯周病菌や虫歯菌を減らすプラークコントロールのためと言えるでしょう。
年齢別で考えてみると、0~15歳は虫歯予防のため、16~30歳は歯肉炎と虫歯の予防(歯ぐきと歯の健康維持)のため、30歳以上は歯周病予防のためと年齢によって少しずつ歯磨きの目的が違うことがわかります。
☆歯磨きのコツ
寝ている夜の間に細菌が増えるため、朝起きてすぐに朝ご飯を食べると細菌を飲み込む事になります。それは嫌ですよね。
起床直後にうがいをするだけでも、お口の中の細菌数はずいぶん減らす事ができます。
そして朝食後には食後の歯磨きをしましょう。
昼食後はお仕事が忙しかったり外食の方もいるため歯磨きができない事もあると思われますが、そんな時はせめてうがいだけでもできると理想的です。
夜は夕食後、または就寝前に丁寧に歯磨きをしてくださいね。
歯磨きは眠くなってからだと面倒になるので、入浴中にブラッシングを歯磨き剤を使わずにするというのも一つの手です。
「磨いている」ことより「磨けている」ことが重要ですので、磨き方などわからないことがありましたら、いつでも六本木の笠原歯科へご相談ください。
歯磨きの時は、歯垢をきちんと取り除いて細菌を増やさないようにすることを目標にがんばりましょう。